キャリアパス支援

横山 麻実
ヨコヤマ アサミ
所属
弘前大学医学部附属病院
私は青森県の弘前大学医学部附属病院に勤務して14年目の管理栄養士です。栄養士養成課程を修了した後、給食管理の実務経験を経て管理栄養士免許を取得し、現職に就きました。もともと栄養学が好きで栄養士を志しましたが、現職に就いてからは「病態栄養学」のおもしろさを日々感じながら仕事をしています。入職4年目に病態栄養学会の認定資格である病態栄養専門師(現 病態栄養認定管理栄養士)、入職6年目にNSTコーディネーターとがん病態栄養専門管理栄養士を取得しました。
現職に就いたばかりの頃は臨床業務を十分に行えるほどの知識がなく、先輩方に指導してもらいながら、自己学習も必要な状態でした。その頃に最も効率の良かったスキルアップ方法は、病態栄養専門師(現 病態栄養専門管理栄養士)の取得を目指したことだったと思います。当時は自己学習のためのテキストを書店で購入していましたが、必要な知識が一冊に詰まっているようなテキストを探すことができず、学習効率の悪さに悩んでいました。病態栄養専門師の受験を決め、「病態栄養専門師のための病態栄養ガイドブック」を手に入れた時は、理想のガイドブックを見つけた!と感じたのを覚えています。また、受験者用のセミナーは病院勤務するためには欠かせない病態栄養の知識を丁寧に学ぶ機会となり、症例レポートの作成を通してカルテの情報を整理するスキルも身に付きました。認定資格の取得を目指すことはとても効率の良いスキルアップ方法だと思います。特に、在学中に臨床栄養についての学びが不足していたり、臨床と関わりのない業務から転職した私のような経歴の方には、病態栄養専門管理栄養士の取得を目指すことをお勧めしたいです。
私は現職に就いてから大学院へ進学し、入職6年目に博士前期課程を修了しました。進学を決めたきっかけは、学術集会への参加や、先輩の指導を受けながら学会発表を経験したことで、臨床研究についての学びを深めたいと思ったからです。大学院では保健学を専攻し、管理栄養士以外の専門職の方々と共に学びました。臨床研究についての学びを深められたことはもちろんですが、医療関連の専門知識を多職種と共に学び、多職種連携における自分の役割について考えられるようになったことが大きな成長だったと思います。多職種連携では、お互いを尊重し理解し合う姿勢が欠かせないため、多職種と共に学んだのはとても恵まれた機会でした。同様に、病態栄養学会は多職種が集う学会であるため、多職種の視点を知って相互理解を深めたり、より良い栄養療法について多職種で多角的に検討することが可能であり、魅力のある学会だと感じています。
私は現在、主に救命病棟の専任管理栄養士としての業務の他、一般病棟での栄養介入、栄養サポートチーム、栄養指導、給食管理などの業務に就いています。病院の管理栄養士は病態栄養の知識に基づき適切な栄養評価と栄養計画を実施するのと同時に、必要な栄養量を患者さんに摂取してもらうことが重要な役割です。栄養の内容調整に難渋することもありますが、適切な栄養摂取ができるようになり栄養状態に改善が認められると、自らの介入が治療の一助になっていると感じられるため、やりがいのある職業だと思っています。
最後に、キャリアアップを目指すとき、プライベート時間の確保が難しくなるという問題が発生するため、お悩みの方が多いと思います。私も入職したての頃は、早くキャリアアップしたい気持ちと、プライベートも大事にしたい気持ちがあって悩みましたが、周りからのアドバイスを受けながらどちらも可能な範囲で取り組み、少しずつキャリアアップすることができています。自分の目標を明確にするためにも、キャリアモデルとなる方を見つけるのが効果的だと思います。病態栄養学会には様々なポジションのキャリアモデルとなる方がたくさんいますので、積極的に学会に参加することが効果的なキャリアアップにつながると思います。これからも共に頑張りましょう!











