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一般社団法人
日本病態栄養学会事務局

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キャリアパス支援

キャリアパス支援

清水 昭雄

シミズ アキオ

所属

三重大学医学部附属病院 リハビリテーション部
助教

これまでのキャリアの概要

現在、私は管理栄養士免許を取得後、様々なキャリアを経て三重大学医学部附属病院リハビリテーション部で助教として研究業務に従事しています。現在のキャリアに至るまでには様々な苦労、挫折がありました。しかし、病態栄養学会学術集会に参加したことと、多くの良い師匠(指導者の先生方)に出会えたことが現在の自分のキャリアに大きく寄与していると考えています。

私のキャリアの最初は京都の有料老人ホームで管理栄養士として給食業務に従事することでした。その当時は人間性が未熟で、2ヶ月程度でその施設を退職し、給食委託会社にパートとして2ヶ月勤務し、出身地である岡山県の特別養護老人ホームに2年間勤務しました。その特別養護老人ホームでは栄養管理の一部として食事介助を利用者さんの毎日行っていました。その体験は摂食嚥下障害に興味を持つ大きなキッカケでした。また、その時期に初めて参加したのが病態栄養学会学術集会でした。一番大きな会場で、管理栄養士の方が講演されているのを拝見した際に、自分はなんでこんなに何もないのだろうかと無力感に苛まれると同時に、頑張って何かを成し遂げたいと強く感じたことを今でも覚えています。それから岡山県のケアミックス病院に5年、静岡県の回復期病院に4年勤務し、前職の長野県立大学へとキャリアアップしていきました。

特別養護老人ホームでの食事介助と病態栄養学会学術集会で感じた無力感があったからこそ摂食嚥下障害に対する栄養管理の研究を実施したいと考えるようになりました。ケアミックスの病院勤務中に県立広島大学の大学院修士課程に進学し、摂食嚥下障害の栄養管理の第一人者である栢下淳先生にご指導をいただきました。さらに、大学院の研究活動を通じて愛知医科大学の前田圭介先生にも研究実施から英語論文の書き方を丁寧にご指導頂きました。お二人の先生にご指導頂かがなければ今の私の研究者人生は存在しなかったと言っても過言ではありません。その後、浜松市リハビリテーション病院の藤島一郎先生と大学院博士課程の指導教官である森直治先生にご指導頂いたお陰で博士課程在学中に国際誌に9本の論文を掲載することができました。そして、現在の所属長である百崎良先生に多くのご支援を頂き研究者として、摂食嚥下障害およびデータサイエンスの研究を専門領域としてキャリアを歩んでいます。

これらのキャリアを歩むキッカケになったのは、大学時代に不躾な私を諦めずにご指導頂いた最初の師匠である川上祐子先生がいらっしゃったからこそだと考えています。

決して楽な道ではありませんでしたが、幸運なことに病態栄養学会学術集会に参加したことと、多くの良い師匠に出会えたことが幸せなことであったと強く感じています。

現在の研究活動とやりがい

現在の研究活動のデータサイエンスに主軸を起きつつ、摂食嚥下障害の栄養管理をより良い物にするために様々なアプローチを試みています。データサイエンスはDPCデータ、科学的介護情報システム(LIFE)、後期高齢者レセプトデータなどを活用し、主に高齢者と栄養管理、フレイルなどの文脈で研究活動、論文作成を実施しています。また、摂食嚥下障害の栄養管理としては、3Dフードプリンタを社会実装するための研究を考えています。データベースは一億行のデータが含まれており、人間の頭では直接的に理解できませんが、それを順序に基づいて整理することで、多くの示唆を得られることにとてもやりがいと面白さを感じています。データベース研究のもう1つ面白いことはドメイン(専門領域)の知識の必要性です。管理栄養士として介護と医療に関わった経験をフル活用できる点もやりがいに直結しています。

若手医療者や学生へのメッセージ

現在、私は病態栄養学会で研究支援の役割を与えていただき、自分を学術の道へ導いてくれた病態栄養学会に貢献できることを喜びに感じています。病態栄養学会はどんな管理栄養士や医療従事者に機会を与えてくれる懐の広い学会です。病態栄養学会に参加することが自己実現を達成する機会になるかもしれませんので、学術集会に是非ご参加ください。最後になりますが、私の管理栄養士と研究者のキャリアは決して楽なものではありませんでした。しかし、努力と信念をもって活動していれば、良い師匠や多くの機会に恵まれるのだと感じています。挫折や迷いなどを経験して、遠回りしたとしても夢を追いかけることが自己実現するための一番の近道だと思いますので、共に頑張りましょう。

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