キャリアパス支援

中村 昭伸
ナカムラ アキノブ
所属
北海道大学 糖尿病・内分泌内科
ダイアベティスマネジメントセンター
私は学生時代より、人と話すことが好きで、病気を治すこともそうなのですが、病気を起こさせない医療に興味がありました。2001年に横浜市立大学医学部を卒業し、地元の北海道で医師としての研修を行っておりましたが、外来で患者さんと話しながら、その方にあった治療を一緒にすすめていく診療こそ、自分に向いているのではないかと思い、糖尿病・内分泌内科医を目指しました。糖尿病の治療目標は、「糖尿病合併症の発症、進展を阻止し、糖尿病のない人と変わらない寿命と日常生活の質を実現する」ことです。糖尿病があっても、網膜症や腎症、動脈硬化性疾患といった糖尿病合併症を少しでも予防できればと思い、日々の外来を行っております。
また、専攻医のときに、日本人の9割以上を占める2型糖尿病はいったいどのような理由で生じるのか、ということにも興味を抱きました。そこで、母校の横浜市立大学の分子内分泌・糖尿病内科学(寺内康夫教授・本学会理事)に国内留学し、モデル動物を用いた2型糖尿病の病態と新たな治療法の開発に関する研究を行いました。このような基礎研究を行うことで、日々の診療においても考え方に奥深さが出てくるのを実感し、研究を行っていて良かったと感じるのと同時に、研究の大事さ、面白さを若い方々に伝えたいと思いました。
現在、北海道大学で専攻医や研修医と一緒に診療を、大学院生と一緒に研究を行っているのですが、指導医という立場にもかかわらず、若い方々から自分では気づかない多くのことを吸収しながら毎日を新鮮に過ごしております。糖尿病・内分泌内科を専攻して本当に良かったと感じており、これからも多くの仲間を増やせればと思っております。
さて、糖尿病の治療として、食事・運動・薬物が3つの柱と言われています。特に食事については、治療が難しく、大変奥が深いです。栄養学を中心にさまざまな研究がすすめられておりますが、まだまだわからないことだらけです。糖尿病のある方が、食事に関してあまりストレスを感じずに毎日の生活を過ごすことができたら良いな、と研修医のときから漠然と思っておりました。糖尿病という病態を考えた上での病態栄養学を改めて考え直し、漠然と思っていたことが現実になるよう、本学会を通じて、引き続き学びたいと思っております。ただし、自分一人ではそのようなことを実現するのは到底できず、若い方々と仲間を作り、すすめていくことができたらなと考えております。











