会長挨拶

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第23回日本病態栄養学会年次学術集会
会長 石川 祐一
(茨城キリスト教大学 生活科学部 食物健康科学科 教授)

第23回日本病態栄養学会年次学術集会を2020年1月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間、国立京都国際会館にて開催させていただくにあたり、ご挨拶申し上げます。

「日本病態栄養学会」は、臨床医、栄養学研究者、管理栄養士等が参加して疾患の病態研究を行い、効率の良い栄養療法の実践と新たな栄養療法の開発を目指した学会です。近年、国民の疾病構成が変化し生活習慣病が増加しつづける一方、入院患者の多くに栄養不良が見られることから、予防や治療の基本となる食事療法や栄養管理を多職種が一堂に介し、病態に応じた栄養評価を正確に行ない、生体の代謝栄養にもっとも適した栄養管理を行うことについて議論し我が国の病態栄養学の発展に寄与することにあります。

そこで今回の学術集会を開催するにあたりテーマを「栄養をつなぐ」としました。近年様々な場面において「栄養」の重要性が叫ばれています。肥満、生活習慣病の引き金となる「過栄養」の問題、一方で超高齢社会を迎えて高齢者の「低栄養」の問題、さらには2020年東京オリンピックを控え「スポーツ選手の栄養管理」もその一つです。国が推進する地域包括ケアシステム構築においても「栄養」は重要なキーワードです。これらの問題解決に対して必要なこと、それが「栄養をつなぐ」ことではないでしょうか。医療、介護、地域、社会はもとより管理栄養士養成校に至るまで、それぞれの場面で栄養をシームレスにつなぐ体制はどうあるべきかを熱く議論できれば幸いです。

本学会では、会長特別企画としてテレビでもおなじみの徳光和夫氏をお招きし、過去に急性心筋梗塞を発症した自身の経験から、患者の立場から発症前後の食生活、栄養管理について講演いただきます。患者と医療従事者が栄養をキーワードにして、つなぐ場にしていただければ幸いです。また例年通り一般演題、学生発表部門、レシピ・コンテストとともに、若手研究者を対象とした若手研究奨励賞を募集します。一般演題のカテゴリーも「スポーツ栄養」「精神科疾患」を新たに加え幅広い分野でエントリーできる体制としました。奮ってご応募下さいますようお願い致します。

風情ある冬の京都へ、多数の皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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